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?評価結果
表3.5.4〜6をべースに最終案における総合評価の計算をしたのが表3.5.7である。
この表によると、ターミナル経費合計が2バース当たり8,816,528千円で、年間取扱量(98.4万TEU)で割ると、運営費の8,960円/TEUとなり、9,000円/TEUを切ることができた。
?総合評価
平成6年度の調査では、現状の方式のターミナルの運営費は13,269円/TEUであり、コンテナ自動立体格納の導入により、初期投資額は1バース当たり約100百億円と高額であるが、自格構造物の償却年が35年であること、自格内の各搬送機器(台車)は機構がシンプルで保守費用も少ないこと、及びヤード内無人完全自動化の達成でヤード内荷役、搬送機器用運転員の大幅な削減等コストメリットがかなり発生するため運営費は8,960円/TEUとなり約35%程度の削減が可能であることが明らかとなった。
上記数値は、実際のターミナル運用データ(本船荷役量及びゲート通過量)を使用して実施した作動シミュレーション結果から得られた設備、機器構成から算出した経済性評価のため、かなり信憑性が高いと確信している。
この運営費であれば、国際的にも競争力のあるターミナルの建設が可能であろう。

 

 

 

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